水を飲むと痩せるというジンクスについて
”1日にお水を2L飲みましょう!”
ダイエットや健康について取り組んだことがある方は、一度は聞いたことがあるセリフではないでしょうか?
私も色々な方とカウンセリングする中で「お水2Lとったらいいんでしょ?」とおっしゃる方は多い傾向でした。
そこで「お水どのくらい摂られてますか?」と尋ねると
「えーと、、500mlくらい、、、。」とか
「水じゃなくてコーヒー1L飲んでますよ!」とか
答える方の多いこと、多いこと、、、。(笑)
みなさん、お水の重要性の、まさに「情報」「知識」だけ頭にありながら、本当の重要性を理解されておらず実行に移せている方がとっても少ないのが私が見てきた現実でした。
水の役割について
そもそも、「水」という物体が何なのか!?を理解するところから初めてみましょうか。
「お水飲むと代謝がよくなるから、痩せます」と、ネットではよく書いてあるのですがなぜ、
代謝が良くなるの!?
どういうメカニズムで??
そもそも水って何ですのん??
そういった基本的なところ、わかってますか??
そういう基本の基本をまずは知っていくことが、本当に自分の心に落とし込むことに繋がります。
本当に自分の心、精神に落とし込むことが出来ると無理せず、自然と自分の行動を変えることができます。
無理をしたくない!
楽しくダイエットしたい!
そんな方はこの記事をぜひ最後までじっくり読んでくださいね♬
水とは
<水の定義>
化学式 H2O で表される、水素と酸素の化合物である。
日本語においては特に湯と対比して用いられ、温度が低く、かつ凝固して氷にはなっていない物を言う。
また、液状の物全般を指す。
水は人類にとって最もありふれた液体であり、基本的な物質である。
また、人が生命を維持するには必要不可欠であり、様々な産業活動にも不可欠な物質である。
この地球は宇宙から見ると“青色”に見えることが最大の特徴であり、その”青色”である原因の水である、海が占める割合は約7割もあります。
この宇宙で他のどの惑星を探してもこんなに水が多い惑星は見当たりません。
それどころか、水が存在していない惑星がほとんどなのです。
よって、地球に暮らす全ての既知の生命体は水と共に生きており、水は不可欠な物質なのです。
身体を構成する物質の最も多くを占めているのも水であります。
この地球に暮らす生物体の70–80 %が水によって占められているし、人体も60〜70%程度が水で出来ています。
誰がみても分かるぐらいの水の惑星に暮らし、身体のほとんども水でできている私たちなのですから
ー水がどれだけ生きるのに必要なのかー
ということは考えなくとも分かることですね。
水を飲むとなぜ痩せる?
水の重要性、必要性がわかったところで、私たちと水の関係性について深掘りしていきたいと思います。
まず、私たちの身体の60%が水分ということは、あなたが体重70kgの場合、単純に計算して42kgは水分ということですね。
もし、あなたが毎日500mlだけ水を摂っている人だとすると、たったの10%しか毎日体内の水分が入れ替わっていないことになります。
もし、あなたが毎日2Lの水を摂っている人だとすると約44%も体内の水分が新しく入れ替わっているということになります。
断然、後者のほうが体循環がよく体の中が換気されているというのが分かりますよね?
身体の中がよく換気されていると
- 老廃物の流れが良い→病気になりにくい
- 血液がいつもキレイ
- 快便
- 体脂肪がつきにくい
これらの健康効果が得られることが容易に想像つきますね(^^)
飲んだ水はどこへいく?
さて、あなたが飲んだ水ですが、
体内でどのような形で具体的に作用しているのか?
どんなお仕事をしてくれているのか?
気になりませんか?
女性は体内の50%、男性は体内の60%を占める水分の内訳は
- 血液 8%
- 細胞内 67%
- 細胞間質 25%
といった分配になっています。
ほとんどが細胞内に分布されているということがわかりますよね。
細胞内、というのは例えば
皮膚の細胞などの外的な役割
内臓をつくる細胞などの体内の器械的役割
ホルモンや神経など、目に見えないけれど体調を調整する大切な役割
などなど、私たちの身体を毎日健康に運営してくれているすべての存在に細胞が関与しています。
そのすべてに水分が使われているということです。
私たちの身体は約60兆個もの細胞によって作られている、と言われているので、細胞の水分割合が最も多い理由もうなずけますね。
そして、その隣の表が毎日500mlの水を摂った場合、と毎日2Lの水を取った場合の新しく入れ替わる水の量を計算して比較したものになります。
細胞内、で比較すると
・500ml摂った場合 330ml
・2L摂った場合 1320ml
細胞内の水分が毎日入れ替わっているということになります。
この差は990mlで約1Lもの差が産まれています。
1週間で考えると約7L
1ヶ月で考えると約30L
両者には差が産まれています。
1ヶ月で見ると毎日500mlの水を摂る人は、毎日2Lの水を摂る人とくらべて約30L分も新しい水を取り入れることが出来ていません。
細胞や血液はまるで、新しい水のなかなか入ってこない「沼のドロ状態」になっており、細胞は老廃物がたっぷりで血液はいつもドロドロ状態です。
そんな状態では脂肪もどんどん溜まっていきますよね。
どれだけダイエットのために運動や食事制限を努力したとしても、水の量が足りていないと
他の病気になる確率は上がり
体脂肪がいつまでも身体にこびりついて
スムーズに流れるはずのものもうまく流れず
いつまでもあなたの身体にとどまり続けます。
つまり、あなたが水を飲む量を増やさない限りいつまでたってもダイエットは成功することがない、ということです。
水とダイエットのメカニズム
さて、お水を飲むことがダイエットに繋がるという話についてですが、先程も少し触れたようにホルモン、神経も細胞から出来ている、とお話しました。
この、ホルモンや神経ですが、例えば「インスリン」というホルモンは膵臓から放出されるホルモンで、血糖値を下げる役割がありダイエットにも非常に重要なホルモンです。
喉のあたりから放出される「甲状腺ホルモン」は代謝を促進し体重減少を促します。
代謝を促進するための「交感神経」や円滑な消化を促す「副交感神経」これら神経も水からできています。
このようにただ単に「循環」や「換気」のイメージだけでなく身体の機能を司るホルモン、神経の作用をも担っているのが水なのです。
痩せるために必要な水の量
では、具体的にはどのくらいの水を摂ると理想的なのか?
ひとりひとり、異なってくるのでご自身のパターンに照らし合わせて算出してみてくださいね(^^)
西洋医学で言われる理想的な水の量は1kgあたり30mlで体重60kgの人だと1.8L程度になります。
西洋医学とは、私たちが普段行く病院のお医者さんが教えてくれる医学です。
一方、アーユルヴェーダというインド医学が提唱する理想的な水の量は60kgあたり2Lとされています。
西洋医学と摂取量がそこまで変わりませんが、
アーユルヴェーダは紀元前3000年から存在する予防医学の概念の強い医療
西洋医学は19世紀に確立された対症療法を基本とする概念の医学
※対症療法・・・根本的な対策とは離れて、表面に表れた状況に対応して物事を処理すること
あなたが病人でなくこれから病気を未然に防ぎたいのであれば、予防医学であるアーユルヴェーダや東洋医学を参考にするほうが理にかなっていると言えます。
ご自身の体重をあてはめてぜひ、計算してみてくださいね(^^)
付属の表は尿の色と、水の摂取量が足りていないのか?多すぎるのか?をジャッジできる早見表です。
尿を観察するだけですぐに分かるのでぜひ、参考にしてみてください♬
まとめ
今回は水を飲むとなぜ痩せるのか?をテーマに様々な視点から
水とダイエット
についてお話しました。
なぜ、水を2L飲みましょう!とよく言うのか?
なぜ、痩せる情報には必ず水を飲もう!とあるのか?
その理由が明確に理解できましたね!
水の惑星、この地球に産まれて生かされていることに感謝しながら明日から水を少しでも多く摂ってみてはいかがでしょうか\(^o^)/