「鉄分」と聞いてあなたが思い浮かべるのはどんなイメージでしょうか??
血液!
ひじきやほうれんそう?
何だか女性が不足してそう・・・
これらのイメージを持っている方は多いのではないでしょうか?
今回は、「働く男性にこそ!」鉄が大事!!というお話をしていきますので必ず最後まで読んでくださいね!
鉄の定義
鉄(Fe) とは
栄養学の立場からみると、鉄は人(生体)にとって必須の元素である。
食事制限などで鉄分を欠く時期が続くと、血液中の赤血球数やヘモグロビン量が低下し、貧血などを引き起こす。
太陽や、ほかの天体にも豊富に存在し、地球の地殻の約5%を占め、大部分は外核・内核にある。
成人男性の身体の鉄含有量は平均3~5gと言われており、もしあなたの体重が70kgの場合鉄の割合は、体内の約4~7%を占めていることになります。
これは、鉄の定義にもある地球の地殻の約5%とかなり似ているというか、ほぼ同じ!ということが分かりますね!
人間と自然の関係性って本当に不思議だなぁと思うと同時に、私たち人間は自然に生かされているということが改めて分かりますよね。
「鉄分」とはこのように人間の身体には必要不可欠な栄養素であり、地球の構成要素でもあるということが理解できました(^^)
鉄分の必要性
それでは、そんな「鉄分」が私たちの身体の中でどんな役割、お仕事をしているのか?を具体的に説明していきます。
鉄分の役割
「鉄」は、私たちが呼吸により取り入れた「酸素」を運ぶトラックの一部となって酸素を全身に運んでくれています。
「酸素」単体では全身に「酸素」を行き渡らせることができないのです。
「鉄分」が居てくれることにより「酸素」を全身に行き渡らせるが出来ます。
手足が動かしたり、怪我したところを治したり、頭に血流を送って集中力をUPさせてくれたりします。
また、筋肉の中に存在して血液からの酸素を受け取ったりもしています。
まさに酸素の運搬のスペシャリストというとっても大切なお仕事を身体の中で担ってくれているのですね。
ほかにも、鉄は酵素の一部としてエネルギー作りに関係したり薬の代謝に関係したりしています。
常に肝臓や骨髄にもストックされていて足りなくなったら、それらの臓器から鉄が使われる仕組みになっています。
「鉄分」がとっても大切な栄養素だからこそ、身体の仕組みも「鉄分」が不足しないように工夫されているんですね(^^)
不足すると、どうなるのか?
これほど大切な「鉄分」ですが、不足するとどうなるのでしょうか??
先程の説明から「鉄分」は酸素の運搬を主に行っているのですから、鉄不足になると体内が酸欠になることは理解できますね。
全体的にエネルギー不足になりふらふらする
目覚めが悪い
このような症状になりそうというのは予測がつくと思います。
鉄不足の主な症状としては
動悸、めまい、肩こり、頭痛、皮膚、爪、髪の毛、粘膜のトラブル、あざ、歯茎の出血、抜け毛など、氷を好んで食べる
また、精神発達にとっても重要な栄養素なので以下のような症状も出ます。
注意力の低下、イライラ感、食欲不振、抑うつ感
どうですか?
日々の悩みに当てはまる症状はありましたか?
当てはまったあなたはもしかして「鉄不足」である可能性が高いかもしれません。
その理由を次の章で説明していきますね!
現代人の鉄分摂取量
現代人の鉄摂取量の平均値を40年前からたどったグラフです。
なんと、摂取量が約半分になっていることが分かりますね!
40年前ってそんなに昔でもないですよね?
年月がそこまで経ってないのに「鉄分」の摂取量は半分にも減ってしまっています。
一体何が起きているのでしょうか??
昔と今の鉄含有量の違い
例えば、鉄含有量の多いと言われる代表的な食品として
ほうれん草
ひじき
などがよく挙げられます。
昔、お母さんにもよく言われたりしませんでしたか?
「鉄不足にならないように、ほうれん草食べなさいよ」と。
私もひじきやほうれん草、レバーなどを食べろ!とよく母親に言われたものでたし、食卓にもよく並んでいました。
さてそんな鉄分最強三兄弟の鉄含有量ですが、本当に鉄分がたっぷり!なのでしょうか??
こちらのグラフをご覧ください。
※1:初訂 初訂 日本食品標準成分表より ※2:五訂増補 日本食品標準成分表より
1950年と比較して、2005年のほうれん草の鉄含有量は約85%も減少しています。
現在は2023年でもっと時間が経っているので、更に鉄含有量が減っていると予測されます。
ほうれん草だけでなく大豆、小松菜、レバーなど食材全般で鉄の含有量が全体的に減ってきているのです。
その理由として挙げられるのが「食材の大量生産」にあります。
少し話を戻して、地球の地殻に約5%の鉄が含有されているとお話しましたね。
これは大豆の大量生産の様子の写真ですが、この景色は自然ではありませんよね。
人間が商品を作るためや、飼料の餌にするためにつくりあげた工場のようなものです。
地殻のたった5%の鉄をこれだけ大量の大豆を作るのに分け合う、となると一粒あたり、土から得られる鉄の量がどんどん少なくなるのが分かりますよね。
これは大豆だけに限らず、大量生産が進む現代の食材の多くが陥っている現象です。
それらを食べて生きる動物の「鉄不足」ももちろん同時に引き起こされているので、牛肉やレバーなどの鉄分含有量もそれにともなって、減少していっています。
こちらはほうれん草の水耕栽培の様子です。
かつて、ほうれん草も土で育てられていたのですが、現在スーパーで売っているほうれん草のほとんどがこの「水耕栽培」といった方法で育てられていることが多いです。
もっと分かりやすく水耕栽培を写真で見ると
まさにこのように土を使わずに、化学肥料と水だけで器械的に植物を育てるといった方法です。
水耕栽培により、安定的に年中野菜を提供できるといったことが可能になったのですが、それと引き換えに私たちが摂取できる栄養素は激減しています。
それもそのはずで土からもらえるはずの鉄やミネラル、マグネシウムが一切含まれていないのですから、メカニズムから分析しても当然といった結果ですよね。
そして、ひじきに関しては、昔からずっと鉄分の王様的存在に扱われていて鉄含有量が多い、と言われていた理由は、なんと鉄釜で調理されていたからなのですね。
ひじきに「鉄分」が多いのではなく鉄釜の「鉄分」が反映されていた数字ということです。
現代では、鉄釜ではなくステンレス釜で調理されていることがほとんどなので、実は
鉄釜58.2mg
ステンレス釜6.2mg
なんと9倍減もの差が産まれてしまっていて、実は昔と比べると全然鉄分の王様ではなくなっているんですね。
この情報も本当にここ最近分かったことなので、今出回っている栄養に関するデータや資料も本当に正しいのか、分からないものが多いです。
いつ、情報が180度変わるか分からない状態なのでいつでもアンテナを張っておくことをオススメします。
仕事とプライベート、どちらも充実させるには
「鉄分」は体内でとってもとっても重要な役割をしているにも関わらず、現代では食材から鉄が消えていっているという衝撃の事実が判明しました。
約50年前に暮らす人々と比較して私たちがいかに「鉄分」不足になったかというのがよく分かりましたね。
鉄分不足によって引き起こされる、
- なんだか元気が出ない
- 朝の目覚めが悪い
- 肌荒れ、髪が薄い、爪が割れる
- 歯茎の出血
- 集中力が続かない
- うつ症状がある
これらの症状は「鉄分」の摂取量を今よりも少し増やすことで改善出来る可能性があります!
これらの症状を改善できると
- 集中力UP→仕事がうまくいき収入UP
- 見た目がきれいになる
- 不調に悩まされない
- コミュニケーションが潤滑になる
などの様々な好循環が起こり、仕事やプライベートがうまくいっていない方はうまくいくようになるし、今でもいい感じだよ、という方は更に絶好調になり人生の幸福度、満足度が大幅にUPします!
鉄の上手な取り入れ方
そのためには、実際に「鉄分」を今よりも多く摂取できるように工夫する必要がありますよね。
食材から鉄が消えていっているのにどうやって摂取量を増やせばいいの!?
そんな疑問に最後の章でお答えして今回の記事をしめたいと思います!
ドライフルーツの活用
一つ目はドライフルーツの活用です!
ドライフルーツなど水分を飛ばして乾物状態に近づけている食品は全体的に栄養素が凝縮されています。
食材をそのままの状態食べるのと比べて「鉄分」の割合もギュッと凝縮されるので摂取量も自然と増えるという仕組みです。
主にプルーン、あんず、なつめ、いちじく、クランベリー等に「鉄分」が多く含まれています。
コンビニやスーパーに行けばどこにでも簡単に手に入れられる鉄の宝庫「ドライフルーツ」!
値段も安価で手軽明日からでもすぐに始めらますね!!
ぜひ、日々の間食に取り入れてみては?
鉄の調理器具
二つ目は家の調理器具を「鉄製」のものに変えてみることです。
鉄のフライパンや鉄製の急須、なんと、鉄の炊飯器もあります!
毎日の調理を鉄製の調理器具に変えることで「鉄を摂るためになんの食材を選ぼう…」と悩んだり考える時間が省略できるので、とってもオススメの方法です!
私自身も実際に鉄のフライパンや鉄鍋を使って調理しています。
ズボラな人には特にぴったりな鉄分摂取方法です(^^)
鉄玉子の利用
さいごに、鉄玉子という「小野製粉所」さんから出ている商品をご紹介します。
鉄でできた玉子の形なので「鉄玉子」というなんともシンプルなネーミングです。
お茶を沸かす時にやかんに入れたり、お味噌汁やスープのお鍋に入れたり、ご飯を炊く時に一緒に炊いたり、飲水をストックしている瓶に入れたりと使い方の幅がとっても広くなるのが特徴です!
メンテナンスも特に必要なく簡単で、何度も繰り返し使えるのでリーズナブルで始めやすいですよね!
お料理をしない、という方でも飲水のストック瓶に鉄玉子を入れておくだけでも鉄分摂取ができるのでどんな人にでも使えるというメリットが大きいです。
以上、鉄不足の働く現代人のための新時代の鉄分摂取方法3選でした!
今回の記事を参考にあなたに合った方法で鉄分不足をしっかり解消してバリバリ働いて、遊んで人生をより充実したものにしていきましょうね!