ダイエット方法にバナナダイエットが流行ったり、朝ご飯に果物を食べるのが良いとよく言われたりしますが、バナナだけ、果物だけを食べる朝食って良いのでしょうか?
確かに、果物にはビタミンCが豊富に含まれているものがあったりして、健康的な気がします。
手軽に痩せられたり、朝食を摂る習慣をつけるには、果物ってすごく便利な気がしますが、果たして「果物だけ」で本当に大丈夫なのか気になりますよね。
今回は、朝食で果物だけって大丈夫なの?ヨーグルトとの食べ合わせが良いの?ということで気になったことを調べてみました!
【この記事でわかること】
朝ご飯にバナナだけ・果物だけを食べることのデメリットがわかる
朝ご飯で食べる果物とヨーグルトの食べ合わせの効果がわかる
朝ご飯にバナナのメリット
私たちは寝ている間にもエネルギーを消費しています。
前日の夕食から寝ている間は全く何も摂取していない状態なので、朝起きたときに低血糖状態になっているのです。
血糖値が低いままだと、頭がボーッとして仕事に影響が出たりするので、朝ご飯は少量でも摂った方が良いですよ♪
また、ダイエット中の方ならなおさら、朝食を習慣化するのがおすすめです。
朝食を食べずに仕事をして昼食を食べる方もいると思いますが、寝て起きたときに血糖値が低くなっていて、低い状態で昼食をいきなり食べると血糖値が急上昇します。
血糖値が急上昇すると、血糖値を下げようとするインスリンが分泌されます。
インスリンは、栄養やエネルギーとして消費されなかった糖質を脂肪に変える働きもあるので、脂肪が蓄積されて太ってしまうのです。
起きてから少しでも朝食を摂ることで、血糖値の急上昇やインスリンの過度な分泌を抑えることができますよ☆
朝食を習慣化させるためには、手軽に食べられる食材がおすすめ。
バナナは皮を剥くだけで簡単に、片手で食べられる万能な果物ですね!
さらにバナナを朝食べると良いこともあるんです♪
それは、一日の活力がみなぎったり、睡眠の質が良くなる効果です。
私たちは、朝にセロトニンという脳内の神経伝達物質が活性化されることにより、夜にはメラトニンという眠気を誘う物質が分泌されます。
セロトニンが活性化すると、精神の安定や集中力向上を期待できるだけでなく、メラトニンが分泌されてしっかり眠れる状態になるのです。
このセロトニンを生成するのに、トリプトファンという成分が必要になるのですが、このトリプトファンを含む食べ物がバナナです。
バナナを摂取すればトリプトファンがすぐに吸収されて脳に届き、セロトニンが作られ活性化します。
トリプトファンがしっかり吸収されるためには、ブドウ糖も必要と言われているのですが、バナナにはブドウ糖も含まれているので、バナナを食べるだけで、一日をスッキリと迎えることができ、夜にはしっかりと寝られるようになるというわけなんです♪
朝ご飯にバナナだけのデメリット!
朝にバナナを食べることは、先述した通り良いこともたくさんありますし、朝バナナダイエットがテレビで紹介されたりしたこともあるので、朝にバナナを食べるのは良いイメージがありますよね!
しかし、「バナナだけ」を食べるのはあまり良いとは言えません。
その理由をまとめていきますね。
食べ過ぎると太りやすくなる
果物にはたくさん種類がありますが、その中でもバナナはカロリーが高い果物なんです。
100gあたり
いちご:34kcal
グレープフルーツ:38kcal
みかん:45kcal
キウイ:53kcal
りんご:57kcal
そしてバナナは86kcal
となっています。
他の果物に比べると特別カロリーが高くなっていますよね。
さらに、100gあたりの炭水化物量は、多くの果物が10g前後なのに対し、バナナは20gを超えます…!
朝バナナダイエットをしようとバナナだけを食べ始め、おそらく最初はバナナ1本では足りずに、2本食べたりして、それを続けていると、毎朝結構なカロリーと炭水化物を摂取していることになるのです。
ただ、バナナにはもちろん良い栄養素もあるので、「バナナは太る」ではなくて、「食べ過ぎると太りやすい」だけです。
何でもやり過ぎには注意!
身体を冷やす
一般的に、寒い地域で作られる果物は身体を温め、暖かい地域で作られる果物は身体を冷やす効果があると言われています。
バナナの生産国で有名なフィリピンは、亜熱帯地域です。
つまり、暖かい地域で作られているバナナは身体を冷やしやすいのです。
バナナやキウイ、マンゴー、パッションフルーツといった南国で取れる果物は、身体を冷やす成分であるカリウムが多く含まれています。
しかし、カリウムが悪いわけではなく、カリウムは身体の中の余分な塩分を汗や尿として外に排出する役割があるので、むくみの解消に適した成分でもあります。
身体を冷やしやすい食べ物を食べるときは、朝だったら白湯や味噌汁も一緒に摂取するなど、工夫すれば大丈夫です。
うまく食べ合わせなどにも気をつけて、バナナの良いところや効果的な成分をしっかりと取り入れていきたいですね!
ビタミンとミネラルが不足する
果物に豊富なイメージが多いビタミンとミネラルですが、バナナは果物の中でも、ビタミンとミネラルの量は少なめです。
100gあたり、ビタミンCだといちごは62mg、柑橘系は30〜60mgあるのに対し、バナナには16mgしかありません。
ビタミンCは、抗酸化作用や免疫力アップ、美肌効果があったりして、老化防止になるなんて言われたりしますよね!
栄養素は一つの食材で全て賄えるわけではありません。
バランスよく色々な栄養素を色々な食材から摂る必要があるということです。
朝ご飯に果物だけのデメリット!
バナナ以外の果物でも、その果物「だけ」の朝ご飯はおすすめされていません。
タンパク質が不足している
果物は水分が多い食べ物なので、朝起きたときの水分補給としての役割になりますし、起きてすぐの糖類の摂取には適した食材です。
しかし、果物だけを食べるというのは、栄養としては偏った食事になってしまいます。
その果物にも共通しているのが、タンパク質が不足しているということです。
タンパク質は私たちの身体を作るのには必須の栄養素。
特にダイエット期間中であれば、筋肉を作るためには欠かせない栄養素です。
筋肉量がアップすることで、基礎代謝量がアップし、痩せやすい身体になるのです。
ダイエットのために朝に果物を食べる生活を始めても、タンパク質が摂れていないのはかなりもったいない!
良質なタンパク質を摂取できる卵と一緒に食べるなど、果物だけでは不足している栄養素が摂れる食材をプラスするのが効果的ですね♪
腹持ちが良くない
朝ご飯を果物だけにしてしまうと、腹持ちが悪く、昼食までにお腹が空いてしまいます。
果物は、ビタミンやミネラルが豊富ですが、腹持ちの良さに繋がる炭水化物やタンパク質は不足しています。
朝に果物だけを食べてダイエット!と思っていても、結局昼食前におやつを食べてしまったり、ダイエットの意味がなくなってしまいますよね。
果物の腹持ちが良くない原因として、あまり噛まずに食べられるという点も関わっています。
私たちは、しっかりと咀嚼することで、脳の満腹中枢に満腹感を届けることができます。
あまり噛まずに食べると満腹中枢に刺激されにくくなるのです。
朝ご飯に果物とヨーグルトの食べ合わせが最強?
朝ご飯に果物だけだと、栄養素に偏りがあったり、身体を冷やす原因になったりしてしまいます。
食事を組み合わせて果物だけでは得られない効果を高めていきたいですね!
果物に最も合わせやすい食材として、ヨーグルトや牛乳、豆乳が挙げられます。
ヨーグルトには果物に不足しているタンパク質と脂質が多く含まれているので、腹持ちの良さにも繋がります。
ヨーグルトならお皿に入れるだけで簡単に準備ができるのも良いですよね!
ヨーグルトをメインにして、果物をトッピングするというのが良さそうですが、あくまで使うのは生のフルーツです!
また、フルーツの缶詰でも良いのでは?と思った方もいるかもしれませんが、食後血糖値の上昇を示す指数であるGI値というのが、フルーツの缶詰だと非常に高くなります。
血糖値が急激に上がると、インスリンがたくさん分泌されて、それが太る原因になるんでしたよね!
生の果物ならGI値が低いので、血糖値の急上昇を抑えることができます。
それを考えると、ミックスジュースをバナナとフルーツの缶詰で作ったりすることも多いですが、血糖値や太りやすさを考えるとあまり良くないということですね…
たくさんのフルーツが摂れるのでミックスジュースって良いイメージもありましたが、生のフルーツを使っているかがポイントになりそうなので、外で飲むときも気をつけたいところですね^^;
もし、少し食事の準備に時間を取れるなら、良質なタンパク質が豊富な卵料理を準備してみてください。
目玉焼きやスクランブルエッグでももちろん構いませんが、ゆで卵にすると他の料理に比べて咀嚼回数が増えて満腹中枢が刺激されやすくなり、腹持ちが良くなります!
身体を温める効果のある味噌汁もおすすめ。
味噌汁に卵を落とすと、身体が温まる作用とタンパク質が摂れて一品で果物に不足している効果を補うことができますね^^
まとめ:朝ご飯にバナナだけ・果物だけのデメリット!ヨーグルトと食べ合わせが最強?
手軽に朝ご飯を摂るためやダイエットのために、朝ご飯に果物だけを摂っている方も多いかもしれませんが、果物には、
身体を冷やしたり
不足している栄養素があったり
腹持ちが良くない
などのデメリットもあります。
何事も、極端に「〇〇だけ」は健康面では良くありません。
食材を組み合わせて、それぞれが不足している栄養素を補いながら食事を考えてみてください。
朝ご飯に果物を食べるなら、ヨーグルトや牛乳、豆乳、卵などでタンパク質や脂質を補うのがおすすめですよ☆