食品添加物は良くない!
無添加食品が良い!
なんとなく最近よく耳にするけれど、『食品添加物』って実際何が良くて何が良くないの!?
と心の中でひっそりと思っている方は結構多いのではないのでしょうか?
まず、そもそも食品添加物って何なの?
今回はそんな皆さんがコッソリヒッソリ抱いている「問題」を紐解いて行こうと思います!
【この記事でわかること】
食品添加物とは何なのかがわかる
食品添加物が身体に与える影響がわかる
避けるべき食品添加物の種類がわかる
食品添加物とは
食品添加物は、保存料、甘味料、着色料、香料など食品の製造過程または食品の加工・保存の目的で使用されるものです。
厚生労働省は、食品添加物の安全性について食品安全委員会による評価を受け、人の健康を損なうおそれのない場合に限って、成分の規格や、使用の基準を定めたうえで、使用を認めています。
(厚生労働省HPより引用)
このように見ると、まさに
保存性を高めて食品の期限を延ばしたり
見た目を美しく、美味しそうにみせたり
食中毒の危険性を下げたり
と「食品添加物は善でしかない!」ように見られますよね。
物事を真正面から捉えることも大切ですが、ちょっと斜め上からの視点で見ることや自分の「想像力」を働かせて物事を捉えることは、理解がより深くなるのでもっと大切です。
では、少し「想像力」を働かせて食品添加物について考えてみましょう。
まず現在オーソドックスに取り扱われている化学性の食品添加物は、1947年『食品衛生法』第4条第2項「食品添加物の定義」の施行により日本に広まり始めました。
食品添加物を我々が口にするようになって75年以上が経過したという事実がわかります。
図:主な死因別にみた死亡率(人口10万対)の年次推移(出典:厚生労働省「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」)
こちらの画像は、食品添加物が日本に広がりだした1947年から2019年までの日本人の死因をグラフにしたものです。
とても目に見て分かりやすい資料ですが「悪性新生物」いわゆるガンの死亡率が顕著に増えているのが分かります。
皆さんも知り合いや身内などに一人はガンになった経験がある方がいることが多いですよね?
それぐらい日本では誰でもなりうる「メジャーな病気」へと成長した、ということがグラフからも分かります。
1947年以前の死因はもっぱら「結核」が多く、こちらも当時の日本人を大いに苦しめた感染病でした。
食品添加物が日本に広がり始めた1947年以降、ガンによる死亡率が増加していることを覚えておいてくださいね。
食品添加物に関しての話に戻しますが、食品添加物が、“安全”とうたわれていることをご存じでしょうか?
それは、ラットによる動物実験により“安全”が確証されたからです。
ラットは人間と共通する遺伝子が全体の99%にのぼり、疾病に関わる遺伝子だけを見ても90%が同じであるという理由から、よく動物実験に使われる動物です。
しかし、ラットの見た目形を見ても、私達人間と似ている点はひとつも無いように見えますし、そもそも身体の大きさがまず、全然違います。
そんな動物実験で安全が確証されたからといって我々人間で安全が確証された、という事実がどこにもありません。
そして、現在は「食品添加物」が日本に上陸して75年以上。
この世代を生きた人々はまさに「食品添加物による人体実験世代」と言っても過言ではないように思えます。
そんな「食品添加物人体実験世代」に生きている私達なのですが、1947年以前の日本人は口にする習慣のなかったものを頻繁に口にしているということが現状なのです。
日常で口にするのが当たり前すぎて、私達はそこまで変な目で食品添加物を捉えていませんが、改めて私達が日々口にしている「食品添加物」に興味を持って、目を向けてみましょう。
身近な食品添加物の例
例えばあなたが最近健康志向に目覚めた、毎日仕事を頑張るビジネスマンだとしましょう。
健康志向に目覚めて毎朝、朝食をとることにしました。
朝食のメニューは、
ご飯
焼き魚
明太子
味噌汁
です。
主食、副菜、汁物をしっかり揃えて、タンパク質を摂るために魚を食べるようにしています。
だけど、忙しいのでコンビニやスーパーですべて既製品を購入しています。
その場合どのくらいの添加物を摂取しているでしょうか?
~摂取している食品添加物~
- ご飯<ph調整剤、グリシン>
- 焼き魚<酸化防止剤(V.C)>
- 明太子<調味料(アミノ酸等)、ソルビット、アミノ酸液、たんぱく加水分解物、アスコルビン酸Na、ph調整剤、ポリリン酸Na、甘草、ステビア、酵素(リゾチーム)、亜硫酸Na>
- 味噌汁<調味料(アミノ酸等)、着色料(クチナシ)、アルコール>
ザッと朝ごはんだけでもこれくらいの量の添加物を摂取していることがわかりました。
では、これらの食品添加物は私達の身体にどういった影響があるのでしょうか?
食品添加物が身体に与える悪影響
先程挙げた食品添加物を例に挙げ、特に危険度の気になるものをご紹介します。
ph調整剤
ご飯や明太子に入っているph調整剤は、日持ち薬の作用があり、白い粉である。
腸内細菌を殺してしまう。
リン酸塩が含まれている可能性があり、骨粗鬆症や神経系障害の原因となる可能性がある。
酸化防止剤
焼き魚に含まれている酸化防止剤は、化学合成により作られる。
安定した酸化防止効果を発揮するが、発がん性を持つことが指摘されている。
アミノ酸等
明太子や味噌汁に含まれるアミノ酸等は、中枢神経系などあらゆる臓器に悪影響を及ぼす。
神経毒とも言われる。
味覚も狂わせてしまい、成長ホルモン、生殖機能、甲状腺にも悪影響。
たんぱく加水分解物
明太子に含まれるたんぱく加水分解物は、添加物の分野に該当しないが、危険性の高い物。
捨てるはずのタンパク質の屑などを塩酸や硫酸などの劇薬により溶かし、タンパク質の旨味を化学的に作り出している。
無添加食品にも含まれていることがあるため注意が必要。
亜硫酸Na
明太子に含まれる亜硫酸Naは、発色を鮮やかにする効果がある。
発がん性が認められている。
ここで思い出して欲しいのが、食品添加物が日本に広がり始めた1947年以降に死亡率が増加していったガンについて。
酸化防止剤や亜硫酸Naなど、発がん性が認められている食品添加物が実際に存在しているため、ガンの発症や死亡率の増加に関連があるのではないか?と考えられているわけです。
朝食を取ることを意識して、健康を意識したメニューを選んだつもりでも、既製品には食品添加物という落とし穴があり、逆に健康を害するメニューとなっているということが分かりましたね。
添加物により作業効率は低下する!?
また、これらの添加物は内蔵を主に刺激し、機能低下を導くため様々な体調不良を引き起こします。
例えば、自律神経を調整する神経やホルモンなどは臓器が起点となっています。
自律神経が乱れると集中力の低下、疲労感、イライラするなどの症状を引き起こしますし、これらの症状は仕事の効率を大幅に低下させてしまいます。
仕事の効率が低下すると、
仕事の成績の低下
モチベーションも低下
家族関係、プライベートの充実度もそれにともなって低下
していくこととなります。
だからと言って毎日仕事は忙しいし、料理なんて出来ない…
コンビニやスーパーのお惣菜を食べることを避けては通れないよ…
という方に向けて、管理栄養士が選ぶ避けたい添加物トップ3をご紹介いたします!
最も避けるべき食品添加物とは?
食品の裏を見れば、とてつもない量のカタカナ表記が並んでおりいったい何がなんだかわからない!
そう、思いますよね?
まず、添加物について今日始めて知ったあなたは、今まで知らずに食べてきた事実に愕然としているかもしれません。
だけど、自暴自棄にならないでくださいね。
知った今日が一番若い日です。
今日から少しずつでも意識して、一つずつ減らしていきましょう!
1位 アミノ酸等
管理栄養士が選ぶ避けたい添加物トップ3の1位はアミノ酸等です。
アミノ酸等の悪影響に関しては、朝食メニューに含まれる食品添加物のところで説明した通りです。
なぜ1位をアミノ酸等にしたのかというと非常に登場率が高いからです。
そして、ネーミングがいかにも健康っぽい。
そのため、スルーしてしまうことが多いのですが、危険性はかなり高い方なので、特に注意して欲しい添加物になります。
2位 亜硫酸Na
2位の亜硫酸Naに関しては、実は厚生労働省からも注意が促されており、大腸がんの確率を上げるというデータがあります。
私も管理栄養士の試験勉強の際に教科書で学びました。
国から注意喚起されているにも関わらずスーパーやコンビニでよく見かける添加物です。
ウインナー、ハムなどの加工肉によく記載されています。
3位 カラメル色素
3位のカラメル色素は4つの種類に分かれているのですが、記載は一括表示の「カラメル色素」となります。
カラメルIIIとVIは、砂糖にアンモニア化合物を加えて製造する過程で4‐MEI(4-メチルイミダゾール)という発ガン性のある副産物が微量ですが生成されます。
さらに、カラメルIIIには、THI(2-アセチル-4-テトラヒドロキシブチルイミダゾール)という物質が含まれていますが、これは免疫力を低下させる働きがあるためやはりガンを引き起こす可能性が指摘されています。
そしてこちらも危険性の少なそうなネーミングです。
コーラやおかき、カレールゥ、カップラーメンなどさまざまな加工食品に入っているので購入する前に、一度食品表示を確認して見てほしいですね!
まとめ:食品添加物のデメリットを簡単に解説!最も危険な種類を知ろう
今回は、管理栄養士の視点で「食品添加物」についてご紹介をさせていただきました。
私の持論は、ネットや厚生労働省のデータだけを鵜呑みにせずにデータをもとに自分で考えて想像して、仮説をたて実験や考察を繰り返して、至ったた結果になります。
なので、より現実的な結論に達していると予測しています。
システマティックレビューというより信憑性の高い研究方法とも呼ばれていますね。
皆さんも、今日から少しでも「食品添加物」に興味をもってみて食品を手にとって、“裏の食品表示を見る”ことからぜひ、初めてみてくださいね!