有酸素運動とHIITはどっちが痩せる?併用時の順番や同じ日にやる影響

ダイエットをするにあたって、有酸素運動と筋トレ(無酸素運動)をどちらも行った方が相互に良い影響をもたらすので、効率的に痩せることができます。

そんな中でもう一つ気になるトレーニング方法がHIIT(ヒット)トレーニングです。

HIITトレーニングは高強度インターバルトレーニングとも言われ、短時間で体脂肪を落とすのに効果があるとのこと!

それなら有酸素運動をするよりも効率的なのでは?と気になったので、今回は、有酸素運動とHIITはどちらの方が痩せやすいのか?併用できるのか?ということでまとめていきます!

 

【この記事でわかること】
有酸素運動とHIITトレーニングはどちらの方が痩せるのかがわかる
有酸素運動とHIITトレーニングを併用するときの順番がわかる
有酸素運動とHIITトレーニングを同じ日にやっても大丈夫なのかがわかる

 

HIITトレーニングとは?

砂浜で腕立て伏せをする男性2人

「HIITトレーニング」とは「High-Intensity Interval Training(ハイ・インテンシティ・インターバル・トレーニング)」の略です。

高強度インターバルトレーニングとも言われています。

インターバルトレーニングとは、主に陸上競技で取り入れられているトレーニング方法です。

例えば、

500mを自分の最大心拍数の90%まで上がる速度で走る→心拍数が落ち着くまで休憩→また500mを走る→休憩…

これを何度か繰り返すトレーニングです。

普通にランニングをするよりも心肺機能を高められる効果があります。

このように、高負荷の運動と低負荷の運動(休憩)を交互に行うトレーニングが、ダイエットでも取り入れられたりしています。

想像しただけで普通に有酸素運動をするよりもハードな気がしますよね…

そうなんです、かなりハードなトレーニングなんです^^;

でも、ハードだからこそ短期間で脂肪燃焼効果があり、さまざまな種目を取り入れることができるので、運動に飽きにくいというメリットもあります。

有酸素運動とHIITはどっちが痩せる?

スクワットをする2人組

HIITの方が短時間で脂肪燃焼効果があるため、「有酸素運動よりもHIITの方が良い!」と言われていることが多いですが、さまざまな研究で有酸素運動がHIITよりも脂肪燃焼効果が劣ると断言するには少し事例が足りなかったり曖昧だったりするのです。

そもそも短時間のHIITで脂肪燃焼される仕組みはどうなっているのでしょうか?

HIITで脂肪燃焼効果があるのは、アフターバーン効果によるものです。

アフターバーン効果とは、運動した後も長時間、代謝が良い状態が続き、脂肪燃焼が行われ続ける効果です。

アフターバーン効果には、EPOC(運動後過剰酸素消費量)効果という現象もあります。

これは、HIITで激しい運動をした後に身体は酸素不足になっており、その酸素不足を解消するために身体を元の状態に戻そうと酸素の消費量が増えることで、エネルギー消費量も高くなるのです。

アフターバーン効果を狙うため、HIITはかなりハードなトレーニングになり、毎日実践することができないのです。

HIITでは一般的に、高負荷の運動(筋トレ)と低負荷の運動(有酸素運動)を取り入れているので、筋肉痛になったり疲労が大きかったりして、休息日が必ず必要になるから。

2日に一回は休息にして、週に3日HIITを行うのと、低負荷の有酸素運動のみを週5日行うのと比較したときに、さほど効果に違いがなかったり、週5日の有酸素運動の方が健康的に(筋肉痛などの過度な症状が少なく)脂肪減少の効果があると言われていたりするのです。

また、HIITはハードなトレーニングなので、アスリートでも実践するのにキツイものだったりします。

初心者が行うにはなかなか大変で、キツイから続けられなかったりしますよね。

ダイエットをする上で、継続することが最も大切なことです。

HIITがキツイと感じてしまい、続かないのは意味がないので、まずは緩やかな有酸素運動と短時間の筋トレを継続して行う方が効果的だったりするのです★

食事や運動の習慣を作ることで太りにくい身体、痩せやすい身体を手に入れることができるので、習慣化するために、長く続けられるやり方をまずは取り入れていきましょう。

よほど体力に自信がある方や日頃から運動をしている方ならHIITを行うのに向いていますが、初心者はまずは緩やかな有酸素運動から始めるのがおすすめです^^

 

有酸素運動とHIITの併用時の順番

筋トレの後に有酸素運動を行うことで、筋トレによって成長ホルモンやノルアドレナリンが分泌され、その後の有酸素運動で脂肪燃焼効果が高まると言われています。

ダイエット目的で筋トレをするなら、有酸素運動を取り入れて脂肪燃焼
ダイエット目的で有酸素運動をするなら、筋トレも行って基礎代謝量を増やして脂肪燃焼効果を高める

のが良いので、筋トレと有酸素運動はどちらもやるのが効率的に痩せるコツです。

ウェイトトレーニングをする男性

では、有酸素運動とHIIT、筋トレとHIITは併用しても良いのでしょうか?

ダイエットの方法として、併用するのはOKです!

しかし、HIITの一連の流れには、高負荷の運動(筋トレ)と低負荷の運動(有酸素運動)が組み込まれているので、HIITと同じタイミング、同じ日に有酸素運動や筋トレを取り入れる必要はありません。

HIITは強度の高いトレーニングなので、必ず休息日も必要となります。

have a break かえるのぬいぐるみ

有酸素運動をやるなら、HIITの休息日として軽い負荷(自分にとって余裕のある程度の距離や時間)で行うようにしましょう。

筋トレと併用する場合も同様に、HIITでは筋トレも含まれているため、HIITで鍛えた筋肉には回復期間が必要です。

身体は回復期間で筋トレ前よりも強くなろうとする働きがあるため、回復する前に再び筋トレを行ってしまうと、強くなろうとしているところを邪魔してしまうことになるんですね。

HIITの翌日に筋トレをするなら、HIITで使わなかった筋肉を鍛えることに集中するなど、鍛える部位を変えて行うと良いでしょう。

 

有酸素運動とHIITを同じ日にやる影響

有酸素運動とHIITを同じ日にやるとどんな影響があるのでしょうか?

ダイエットの効率が悪くなったりもするので、注意しておきたい点ですね!

 

筋肉を減らす

HIITは、有酸素運動と筋トレを繰り返し行って、身体を極限状態になるまで自分を追い込みます。

筋肉に負担をかけて鍛える筋力トレーニングの効果もあるし、有酸素運動以上に心肺機能の向上を期待できるのです。

筋トレも有酸素運動もどちらの効果もあるため、HIITと筋トレ、HIITと有酸素運動を併用するメリットはあまりありません。

特に、HIITをやったのに、有酸素運動をやると、有酸素運動のやり過ぎになりかねないのです。

有酸素運動は、一回20〜30分行うのが効果的です。

ランニングマシーンに取り組む人の足元

それ以上やってしまうと、コルチゾールというストレスホルモンが分泌され、その影響で食欲増進になってしまう恐れがあります。

せっかく運動したのに食べ過ぎてしまうと本末転倒^^;

また、有酸素運動をやり過ぎると筋肉が合成される量より分解される量の方が増えてしまうというデメリットもあります。

有酸素運動では、糖質や脂質を分解してエネルギーを作り出すため、脂肪燃焼になるのですが、それらが枯渇すると、血中や筋肉内のタンパク質もエネルギーとして利用されます。

タンパク質って筋肉を作る成分ですよね?

これが使われてしまうということは、筋肉が減ってしまうことに繋がるのです…!

せっかくHIITで筋トレも行って筋力を強化したのに、有酸素運動をやり過ぎるとその効果が失われてしまうというわけ。

早く痩せたい、一気に痩せたい、そう思うとたくさん運動すれば良いのかと思いがちですが、

やればやるほど運動の効果がなくなるので、適切な時間や強度で行っていくことが重要になります!

 

継続できなくなる

早く痩せたいと思ってハードなトレーニングをやった直後は、やり切った感覚を得られるかもしれません。

しかし、それを続けていけるでしょうか?

先述したように、ダイエットは継続することがポイントです。

HIITは毎日やるものではありません。

短時間でも自分を追い込んで極限まで行うトレーニングなので、筋トレだけを行ったときよりも、有酸素運動だけを行ったときよりも、疲労感や筋肉痛などの症状が強く出る場合があります。

必ず休息日が必要と言われるほどハードなトレーニングなので、まだいけると思って有酸素運動を同じ日に取り入れたりしても、疲労感が増すだけ。

疲労感を感じたり筋肉痛がひどくなったりすると、その後運動するのも億劫になったり習慣が続かなかったりする可能性があります。

ダイエットは運動する習慣をつけるところから始めるのが良いので、軽い筋トレや強度の低い有酸素運動から初めて、無理なく続けることを意識すると良いですね。

少しずつ慣れてきたら、有酸素運動の強度を上げたり、週に2,3回のHIITトレーニングを取り入れつつ休息日を取ったりとレベルを上げていきましょう☆

初心者がHIITトレーニングをやる際の注意点やおすすめメニューについてはこちらの記事を参考にしてみてください^^

【初心者向け】HIITトレーニングの注意点とおすすめメニュー!効果が出るまでの期間も

 

まとめ:有酸素運動とHIITはどっちが痩せる?併用時の順番や同じ日にやる影響

筋トレのためのダンベルとシューズ

高強度インターバルトレーニングのHIITは、筋トレと有酸素運動を組み合わせ、それらを繰り返し行うことで短時間で高強度の運動をすることができます。

短時間で効果を発揮する運動なので、時間がない方や、効率的に痩せたいという方にはおすすめと言われています。

しかし、ハードな運動であることに変わりありません。

ですので、キツくて続けられないという方ももちろんいるのです。

ダイエットは運動を継続して行うことが重要です。

HIITトレーニングを続けられないなら、強度が低くても有酸素運動を毎日行う方が効率的だったりしますね。

HIITトレーニングは筋肉修復の時間や回復日が必要なので、週に2,3回の頻度で行う場合が多いです。

その場合と週5日の有酸素運動をした場合では脂肪燃焼効果に大差がないという研究もあったりします。

ダイエットのやり方として、HIITと有酸素運動を併用も可能です。

しかしその場合は、同じ日にはやらないのがおすすめ。

HIITを行った後はしっかり身体を休め、有酸素運動を取り入れるなら翌日に軽めの強度で行うと良いでしょう。

身体を休める日も作らないと、効率よくダイエットできない場合もあるので気をつけてくださいね!

 

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